「みんなのえほん」は、親が子供に物語を読み聞かせてあげることのできるよう、作品にナレーションは入れず文字を表示させる方法で提供しているもので、ビデオ作品とは一味違う親と子の対話を楽しめます。
従来からインターネット上で、物語・絵本をフラッシュで制作・提供しているサイトはいくつかありましたが、そのほとんどが、お話しをナレーターが朗読しているスタイルをとり、物語・絵本とはいっても、ビデオの映像作品となんら変わらない状況がありました。むしろ、インターネットの特性上ビデオ作品よりは動き等表現上での制約が多く、ネット上の作品(絵本)の優位性は、決して高いとはいえないものでした。
親と子の対話を理念とする「みんなのえほん」は、「読み聞かせ」ができる作品の提供を目的とし、ナレーションを入れない作品を制作しながら2003年9月にオープンいたしました。今回、より作品を充実させるとともに、日本の昔話・海外の昔話・創作童話の3ジャンルから合計58作品を取り揃えました。「あかずきん」や「つるのおんがえし」など、おなじみのタイトルから、今回のオープンにあたって書き下ろしたものまで多彩にお楽しみいただけます。今後は数作品を加えながら、ライブラリーを充実させていく予定です。また、ご利用の方のご意見をもとに、随時作品の入替も行なう予定です。
サイトでは今後、作品制作上のノウハウを公開し、広く作品募集を行なう予定です。また、一人で全てを制作するのではなくとも、作家・イラストレーター・フラッシュ制作者間のマッチングを視野に入れ、より多くの作品を公開していくことを目指します。最終的には、現在定義のあいまいな「Web絵本」という言葉を広く認知していただけるように、一人でも多くの方にご利用いただきたいと考えます。