びんぼうがみとふくのかみ
"昔むかし、あるところにお百姓をしている夫婦が暮らしていました。二人ともとても働きも のでしたが、どうしたわけか働いても働いても、ちっともお金がたまりません。「どうしてわしらはこんなに貧乏なんだ?あ~あ、もうあきあきだ。」男はくわを投げ出して、畑に座り込んでしまいました。"
さんねんねたろう
むかしむかしあるところに、よへいという名前の若者がおりました。よへいは働き者のおひゃくしょうさんで、朝から晩まで一生懸命働いていました。しかし、よへいの村には川がなかったので、雨がふらない年には、稲が次々と枯れてしまいます。
いっきゅうさん
おしょうさんも 感心するほど、とんちの うまい「いっきゅうさん」。そのうわさは、都に広がり しょうぐんさまの 耳にも 入ります。しょうぐんさまの 出した もんだいに、いっきゅうは こたえることが できるでしょうか。
ゆきおんな
昔あるところに、みのきちという木こりが おりました。ある冬のことです。おとうさんと 山に入ったみのきちは、ひどい吹雪にあいました。二人はやっとの事で山小屋にたどり着き、そこで吹雪が止むのを待つ事に したのです。
こぶとりじいさん
むかし むかし、左のほっぺたに 大きなこぶのある おじいさんがいました。いつものように山でまきを拾った帰り道、偶然おにたちを見てしまいました。そのあと、おじいさんにびっくりするような出来事が起こります。さて、何が起こったのでしょうか?
たにしのしゅっせ
むかし、びんぼうな ふうふがいて、そのふうふには こどもがいませんでした。そこで、ふたりは まいにち みずがみさまがいる じんじゃにおまいりして「こどもをください。」と、ねがったところ、ちいさな たにしが うまれてきました。
ねこのそうし
むかし むかし、きょうのみやこでは、ねずみが ひどいいたずらを くりかえしていました。ある日、おとのさまから おふれが出て、まちぢゅうのねこのくびわがはずされることになり、ねずみにピンチがおとずれます。ねずみは、いったいどうなってしまうのでしょうか?
えすがたにょうぼう
むかし むかし あるところに、あにさんと あねさまが すんでいました。あにさんは あねさまに ベタぼれで、いっこうにしごとをしません。あねさまは じぶんのかおが かいてある『え』を あにさまにもたせました。ところがそこに きゅうにかぜがふき、えをさらっていったのです。
あたまにかきの木
おじいさんがねむっていると かきが一つ おじいさんのあたまに おちてきました。おじいさんは あたまにはえたかきを むらでうって らくらくとおかねもち。ところが、そのおじいさんを見てむらのかきうりたちはおこってしまいます。
ふるやのもり
"このさくひん『ふるやのもり』の、『もり』というのは「あまもり」のことです。しかし、それを しらないどろぼうと オオカミが、おたがいの ことをあまもりだと、かんちがいしてしまうおはなしです。さて、どろぼうとオオカミは、どうなってしまうのでしょうか?"
だいくとおにろく
なんど はしをかけても ながされてします かわに、はしをかけることになった だいく。かわのそばで こまっていると、おにがあらわれ、はしをつくるかわりに だいくのいのちを もらおうとします。さてさて、だいくのうんめいは・・・。
さんまいのおふだ
あるおてらに おしょうさんと こぞうが すんでいました。ある日 こぞうが、山に花をつみに いきたいと いいます。『山にはこわい おにばばがいるから いかないほうが よいぞ。』と、おしょうさんは いいますが こぞうは きこうとしませんでした。そこで おしょうさんは こぞうに さんまいの ふしぎな おふだを もたせるのでした。
ねずみのすもう
(まずしい いえに すんでいるために) やせたねずみと、 (おかねもちの いえに すんでいるおかげで) ふとっている ねずみが、まいにち すもうをとる。それを、まずしい いえのおじいさんとおばあさんが、かげから おうえんする おはなし。
おしょうさんとこぞう
"いつも たべものを ひとりじめする、けちな おしょうさん。それを くやしがっている こぞう。 こぞうは いつか きっと、おしょうさんから たべものを うばいとろうと おもっていました。"
したきりすずめ
いじのわるいおばあさんに、したをきられてしまったすずめ。すずめをかわいがっていたおじいさんは、しんぱいしてすずめをさがしにいきます。そこでとてもよいことがおじいさんをまっているのでした。
ねずみのよめいり
"日本のむかしばなしには、どうぶつが とうじょうする ものがたりが おおく、その中でも ねずみが とうじょうする ものがたりは とくに おおいです。この「ねずみのよめいり」は、日本だけでなく インドにも かたり つがれています。 ねずみの国に、うつくしい 女の子が 生まれました。おとうさんは、むすめを せかいで一ばん えらい人と けっこん させようと かんがえていました。そのあいてとは・・?"
かさじぞう
としこしをまえに、さかなも おこめも かうおかねが なくなってしまった じいさまとばあさま。ふたりは すげがさをつくり、まちに うりにいきますが、まったく うれません。さびしそうにかえる とちゅう、おじいさんは 六にんの おじぞうさまに であいます。おじいさんは、さむそうにしている おじぞうさまに すげがさをかぶせますが、かさは五つ、おじぞうさまは六にん、一つたりません。
つるのおんがえし
あるひ、おじいさんと おばあさんのもとへ、ひとりの うつくしいむすめがたずねてきます。そのむすめは、おせわになっている おれいにと、とてもきれいな はたをおります。「はたをおっているところは、けっして のぞかないでください。」といわれましたが、どうやって こんなきれいなはたをおっているのか、きになった おばあさんは、ついに はたをおる むすめのようすを のぞいてしまいます。